千鳥パンツの製品版が完成!みらいちゃんに履いてもらって仕上がり具合をチェックしてもらいました。
みらいちゃんチェックによる製品版チェックはOK!をいただきました。
そんなわけで、製品版の量産に入る工程を簡単に解説してみようかな。なんて思います。
まずは試作品を完成させます。
千鳥パンツの試作品はこんな感じですね。(製品版との違いが分かりづらくてスミマセン)
試作品が完成したら量産に適した仕様にアレンジしていきます。
試作品の雰囲気をできるかぎり製品版で再現するために、縫いやすい縫い代形状に変更したり、ディテールを安定させるためにパーツ形状をアレンジしたりと、量産工程を考えながら細かく調整します。
調整を施した量産向けのパターン(型紙)と仕様書を作成したら、量産に入る前に「先上げ」と言われる量産のテスト縫製を行います。
テスト縫製の工程やできあがった先上げサンプルに問題があれば改良して、問題がなくなるまでテスト縫製を繰り返します。
そして問題がなくなったら、ようやく本生産。といった感じです。
今回みらいちゃんにチェックしてもらったパンツは、品質OKまでたどり着いた本生産前の先上げサンプルです。
みらいちゃん達の服を作り始めてわかったのですが、人間服サイズの技術や仕様、設備では通用しない部分が多くて、なかなか捗らない部分も。。
人間サイズ服の生産は確立されたノウハウや設備がほぼ揃っているので、大抵の場合すんなりと進むのですが、みらいちゃんサイズの場合は設備や資材を特注する必要があったりします。
例えば、こういったバインダーですね。
このバインダーも市販されていないので、ミシン設備屋さんに作ってもらったりしています。
これは4mm幅の4つ折り紐を作るための道具なのですが、精度と品質をキープするためにどうしても必要なアイテムです。
4mm幅の4つ折りバインダーというのは、人間サイズの服ではほとんど必要とされないために、どうしても特注になってしまうんですね。。
そんなようなことが多々ありまして、製品リリースまでもう少しかかりますが長い目で見守ってやっていただけたら幸いです。
ちょっと話は逸れましたが、今回は製品版の量産に入る工程を大雑把ではありますがお話してみました。^ ^